レッド・ツェッペリン
フィジカル・ グラフィティ
Led Zeppelin/Physical Graffitti
レッド・ツェッペリンは唯一無比の存在でした。
彼らの残した足跡はあまりに巨大。ロックの地平を拡大し、前進を続けて行きました。
ジミー・ペイジ、ロバート・プラント、ジョン・ポール・ジョーンズ、ジョン・ボーナム。不動のメンバーで疾走し続け、ボーナム(ボンゾ)の死をもって活動停止。その後、メンバーを補充することもなく、実質的に消滅。
核はジミー・ペイジ。ギターははっきり言ってヘタクソですが、その音楽的バックグラウンドの広さ、情念と知性とのコントロール、誰も聞いたことのない音響のプロデュース力は傑出していました。ブルースをベースにしたハード・ロックに、ジャズ、フォーク、ファンクを次々取り入れ、しまいには中近東まで行ってしまう。ツェッペリンは、ほかのメタル・バンドが束になってもかなわない「ふところの深さ」を持っていました。
フィジカル・グラフィティは1975年発表。それまでの試行錯誤が身を結び、新しい次元に入った初の2枚組み大作です。ビルボード首位6週間。売り上げ、なんと1,500万枚。
ファンキーそのものの「カスタード・パイ」で幕をあけ、「トランプルド・アンダーフット」で進軍!。「カシミール」では、雄大なエスニック世界が広がります。「ナイト・フライト」の愛すべきポップ性を経て、最後は、聴き手をなぎ倒すハード・ロック「シックアゲイン」で幕を閉じる。ファンクとハード・ロックの融合がここに確立します。
ジミー・ペイジも、「あえて選べば」ということで、本作を最も満足いく作品として上げていました。
さて、ほかにどれかと言われても、ファーストから全部聴いてもらうしかないのですが、個人的には70年のサード・アルバム「III」が特に想い出ぶかいです。
ラジオで聴いた「移民の歌」にびっくりして、初めて買った「ハード・ロック」系アルバムでしたが、さらにびっくりしたのが、当時LPのB面が、ほとんど全曲アコースティック・ナンバーだったこと。まさに頂点を極めんとする時に、「肩すかし」、というか、ふところの深さで勝負するという大胆不敵、リスク・テイクの戦略性に感激したんです。ツェッペリンは、この「III」から完全に別格の世界に行ってしまいました。
最近、ツェッペリンのまわりが騒がしいです。
蔵出しDVDには本当にびっくりしました。初期から全盛期まで、彼らのライブ映像が存分に堪能できます。また、「How the West Was Won」も、ライブ決定盤として必聴(DVDとは別の内容。72年、カリフォルニアにおけるツェッペリン全盛期のパフォーマンスを収めたもの。ボンゾ大活躍。音質ふくめサイコー!)。
また、99年に出たブラック・クロウズとジミー・ペイジの競演「ライブ・アット・ザ・グリーク」もすばらしいです。若い連中が敬愛するペイジをまねき、ツェッペリン・ナンバーをふんだんに演奏。ホンモノよりうまいかも。
ツェッペリンの影響力は続いて行く!
レッド・ツェッペリンDVD

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How The West
Was Won

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ライヴ・アット・
ザ・グリーク

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<アルバム・データ>
発表年: 1975年
レーベル: Atlantic
曲目:
ディスク: 1
1.カスタード・パイ
2.流浪の民
3.死にかけて
4.聖なる館
5.トランプルド・アンダー・フット
6.カシミール
ディスク: 2
1.イン・ザ・ライト
2.ブロン・イ・アー
3.ダウン・バイ・ザ・シーサイド
4.テン・イヤーズ・ゴーン
5.夜間飛行
6.ワントン・ソング
7.ブギー・ウィズ・ステュー
8.黒い田舎の女
9.シック・アゲイン
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<主要アルバム>
1969年 I
10位 800万枚

1969年 II
1位 1200万枚

1970年 III
1位 600万枚
1971年 IV
2位 2200万枚

1973年 聖なる館
1位 1100万枚

1975年 フィジカル・グラフィティ
1位 1500万枚
1976年 プレゼンス
1位 300万枚

1976年 ソング・リメインズ・ザ・セイム 2位 400万枚
2000年 イン・スルー・ジ・アウトドア 1位 700万枚

1982年 コーダ 6位 プラチナ

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