ロング・アンド・ワインディング・
ロード / ビートルズ
The Long & Winding Road
TheBeatles
なんでビートルズのベスト・シングルが「ロング・アンド・ワインディング・ロード」なんだ?
納得できない皆さんの声が聞こえるようです。
四人の間に決定的な亀裂の入った「ゲット・バック・セッション」。興味を失ったメンバーが、フィル・スペクターに後始末をぶん投げたのが、アルバム「レット・イット・ビー」です。
特に、「ロング&」については、勝手にフィル・スペクターがテンコ盛りのオーケストラを付け加えたと、ポールが激怒したというエピソードも有名。
だもんで、多くの評論家たちがこの曲や、レット・イット・ビーのことをけなしまくります。批判の対象として「安全牌」なわけです。
でも、ホントに良くないですか?
わたくしは、ロング・アンド・ワインディングロードを始めて聴いたときの感動をまだ覚えています。ポールの天才的なメロディーを夢幻的なストリングスと荘厳なコーラスが包み込む。ホントに震えましたね。
フィル・スペクターは60年代初期、ロネッツやライチャス・ブラザーズなどでヒットを連発した「天才プロデューサー」。大編成のオーケストラにエコーを掛けまくり、「ウォール・オブ・サウンド」と呼ばれる、まさに「テンコ盛りの音の壁」で有名でした。
スペクターは「ロング&」に、ヴァイオリン18台、ヴィオラ4台、チェロ4台、ハープ1台、トランペット3台、トロンボーン3台、それとシンガー14人など総勢50人による「音の壁」を加えます。その効果は絶大で、もともとロマンチックなポールの楽曲に、アメリカン・ポップスのロマンチシズムが加わり、大変な「ロマン大作」になりました。
ポールは、この曲をシンプルなバンド編成で仕上げるつもりだったようです。それを再現しようとしたのが、2003年発表のリミックス盤「Let It Be...Naked」。みな、「これぞ正統!」とほめたたえましたが、わたしはゼンゼンいいと思いませんね。これじゃ月並みなバラードですよ。
ポールは自分の「ロマンチックに流れる個性」を誰よりも知っていて、世間から「ジョンとちがってポールは軟弱」と言われているのを自覚していたはずです。だからこそ、自分の曲をオーケストラで飾り立てるのを避けようとしていたんじゃないでしょうか。ソロになってからも、バンド・サウンドにこだわりましたが、オーケストラ入りの「マイ・ラブ」がヒットするまで低迷していたのが皮肉ですね。
ポールの個性を最大限に生かした、フィル・スペクターの職人芸にすなおに軍配を上げたいと思います。
こだわりのない一般ピープルからすれば、イイものはイイということで、「ロング&」はビートルズ最後の全米ナンバーワン・ヒット(2週連続)を飾りました。みなこの曲を愛したんです(なお、イギリスではなぜかシングル・カットされておりません。)
さて、ということで、この曲を聴き比べるなら下記のアルバムで:
 |
The Beatles 1
ビートルズの偉業を一枚でカバーできてしまうのがコレ。2000年発売の24ビット・リマスター。イギリスまたはアメリカで1位になったビートルズ・ナンバー27曲(右記)を全て網羅しています。一家に一枚! 当然に、アルバム・チャートでも1位(アメリカ〜8週連続。700万枚突破)
⇒アマゾンでどうぞ |
|
|
 |
Let It Be...Naked
よけいな飾りをそぎ落とした、「本当にビートルズがつくりたかったモノ」というふれこみ。リミックスもので味を占めた商売の匂いがして、わたしにはどうも・・・。
⇒ご関心のある方はアマゾンで |
|
|
 |
Let It Be
いくら評判が悪くても、やっぱりコレは聴かないといけません。この荒涼とした雰囲気に「寒〜く」なるのが、本来の「レット・イット・ビー」ですよね。これも当然に、英・米アルバム・チャート1位(アメリカ〜4週連続。4百万枚突破)。
⇒これもアマゾンでどうぞ |
| |
さて、ついでに「マイ・ベスト・ビートルズ」なんて書いちゃいましょう。やっぱり、ポールの曲ばかりになっちゃっいました。時期的には「マジカル・ミステリー・ツアー」以降!みなさんはどうですか?
| 1 |
ロング・アンド・ワインディング・ロード |
| 2 |
ハロー・グッドバイ |
| 3 |
ペニー・レイン |
| 4 |
サムシング |
| 5 |
ハード・デイズ・ナイト |
| 6 |
ヘイ・ジュード |
| 7 |
オー・ダーリン |
| 8 |
愛こそはすべて |
| 9 |
カム・トゥゲザー |
| 10 |
レディ・マドンナ |
|

<楽曲データ>
発表年:1970年
作詞・作曲:
ジョン・レノン、ポール・マッカトニー
プロデュース:フィル・スペクター
|
The Beatles 1 曲目リスト
 はそれぞれイギリス、アメリカのチャートで1位になったことを示す。( )はアメリカ・トップ・チャート週数。
1.ラヴ・ミー・ドゥ 
2.フロム・ミー・トゥ・ユー 
3.シー・ラヴズ・ユー  (2)
4.抱きしめたい  (7)
5.キャント・バイ・ミー・ラヴ  (5)
6.ア・ハード・デイズ・ナイト  (2)
7.アイ・フィール・ファイン (3)
8.エイト・デイズ・ア・ウィーク (2)
9.涙の乗車券  
10.ヘルプ  (3)
11.イエスタデイ (4)
12.デイ・トリッパー 
13.恋を抱きしめよう  (3)
14ペイパーバックライター  (2)
15.イエロー・サブマリン 
16.エリナー・リグビー 
17.ペニー・レイン 
18.オール・ユー・ニード・イズ・ラヴ(愛こそはすべて)  
19.ハロー・グッドバイ  (3)
20.レディ・マドンナ 
21.ヘイ・ジュード  (9
22.ゲット・バック  (5)
23.ジョンとヨーコのバラード 
24.サムシング 
25.カム・トゥゲザー 
26.レット・イット・ビー (2)
27.ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード (2) |
|