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CLASSIC SOUNDTRACK SOUL/R&B ROCK/POPS JAZZ WORLD JAPANESE SINGLE
DRUMS
Phil_Seconds_Out

 Copyright Armando Gallo

フィル・コリンズ
Phil Collins





あらためて言いますが、わたくしはフィル・コリンズが大きらいであります。

我が神聖なるジェネシスを、通俗なポップ・バンドに変えてしまったのは、まさしく彼だ!(ジェネシスのページをご覧下さい)

ソロでヒットを出しまくっても、かん高い声と、エンタテイナーぶりが鼻について、イヤでイヤでしょうがありません。


しかし、しかしながら・・・。ドラマーとしてのフィル・コリンズの実力は、認めざるをえません・・・。

そのドラミング・テクニックは、まさにジャンルを超えており、ズバリ史上最高と言っても良いと思います。ロック界はおろか、ジャズ界などを展望しても、最高なのではないかということです。

わたくしのアイドルはビル・ブラッフォードでありますが、ハッキリ言って、技術的な面ではフィル・コリンズにかないません。

純粋に、テクニックの面で歴代ランキングをつければ、こんな感じではないでしょうか:

1位:フィル・コリンズ
2位:スティーブ・ガッド
3位:ヴィニー・カリウタ
4位:テリー・ボジオ
5位:サイモン・フィリップス
ずっと離れて、ビル・ブラッフォード

それぐらい、フィル・コリンズのドラムはすごいんです。

ドラマーとしての基本的な技量は全て備えているのは当然でしょう。タイム感、グルーブ感。

特筆すべきは、「しなやかに粘りつくような空間の支配力」とでも言いましょうか。

冷静沈着。全体の流れをすべて把握しながら、楽曲の盛り上がり、針路変更などを緩急自在のコントロールで導いて行きます。そして、ここぞという時に鋭く切り込む「おかず」。スネアのロールにしても、タムのフィルにしても、尋常でないシャープさで発射されます。あくまで自信満々、余裕たっぷりに。一人だけ、小節の刻みが100倍あるような、完璧な符割で・・・。

フィル・コリンズ
そのフィル・コリンズの、ドラマーとしての最高のパフォーマンスがコレです。

1973年発表。英国プログレの金字塔。ジェネシスの「月影の騎士」。

ジェネシスのページでも紹介しましたが、フィル・コリンズは、アルバムの7曲目を飾る12分間の大作「シネマショウ」において、その「ものすごさ」を証明しました。

7/4拍子という変則拍子がひたすら続く中間部で、バンドを引っ張ったり、押さえたり、盛り上げたり、完全にコントロールしきります。なんの苦もなく、平然と。そのリズム隊の上を、トニー・バンクスのシンセサイザーが自由にはばたき、クラシカルな荘厳さのもとに、圧倒的なエンディングへとなだれ込んで行くんです。感動!

恐るべし、フィル・コリンズ!

ジェネシスの公式盤では、この「月影の騎士」のほか、2枚のライブ盤で「シネマ・ショウ」を聴くことができます。

ひとつは、1977年の「幻惑のスーパー・ライブ/Seconds Out」。

ピーター・ガブリエル脱退後、ヴォーカルもやることになったフィル・コリンズは、ライブにサポート・ドラマーを呼んでいました。「シネマ・ショウ」では、なんとビル・ブラッフォード。この二人が、例の7/4拍子においてツイン・ドラムのバトルを演じるんだからたまりません。

フィルはインタビューでビル・ブラッフォードへの敬意を語ったことがあり、控えめに「腕はビルの方が早いけれど、足は僕の方が早いかもしれない」なんて言ってました。

フィル・コリンズこの戦いは本当にすごい。

ビル・ブラッフォードも、慣れない曲なのに、さすがプロ。切れ味するどいプレイを披露。一方フィルは、とんでもないタイミングでおかずを打ち込み、ブラッフォードを挑発しまくります。最後は、熱くなったブラッフォードがいまだかつてないような「スネア32連乱れ撃ち」を見せたりします。いやー、ほんとうに胸が熱くなるというのはこういう演奏を言うんでしょうか。何度聴いても興奮します。

このページ・トップのフィルの勇姿は、同アルバムから。その後、はげて、太ったフィルからは考えられないようなカッコよさでしょう!

さて、ジェネシスのライブではもうひとつ。1982年の「スリー・サイズ・ライブ/Three Sides Live」です。

こちらのサポート・ドラマーはチェスター・トンプソン。あのウエザー・リポートでドラムを叩いていた、フュージョン界のばりばりテクニシャンであります。

「シネマショウ」は「幻惑のブローウエイ」に続きメドレー形式で登場します。こいつもすごい!ツインドラムの応酬は前作と甲乙つけがたい壮絶さ。いかにこの曲がジェネシスのライブでのハイライトとなっていたかが分かります。


          「月影の騎士」は、Amazonでご覧いただけます。

          「幻惑のスーパーライブ」も聴きのがせません。

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さて、フィル・コリンズのドラマーとしての恐ろしさは、これにとどまりません。

Brand Xジェネシスのドラマー兼ヴォーカリストととして多忙を極める中、ベースのパーシー・ジョーンズ、キーボードのロビン・ラムレー、ギターのジョン・グッドサル、フィルコリンズの4人編成でBrand Xを結成。1975年のアルバム「Unorthodox Behaviour」は、ジェネシス・ファンの度肝を抜きました。なんせ、ヴォーカルなしの完全インストゥルメンタル。まさに当時全盛を極めていた、バリバリのフュージョンだったからです。

Brand Xは当時、「アメリカのフュージョンに対する、イギリスからの回答」なんて言われたりしました。

実際、ここで展開されているプレイは、アメリカの「リターン・トゥー・フォーエバー」や「ジョン・マクラフリン」にも対抗しうるハードなジャズ・フュージョンそのもので、特にベースのパーシー・ジョーンズは「イギリスのジャコ・パストリアス」とも言われました。

でも、ホントにすごいのはフィル・コリンズのドラムです。

まあ聴いてください。

一般的には、ジャズ・ドラマーとロック・ドラマーを比べれば、テクニック的には前者の方に軍配が上がるもんです。

ところが、ここでのフィルは、完全にこの通説をぶっ飛ばします。手わざ、足わざのシャープさ。緩急自在のコントロール。全体を引っ張るグルーブ。なんて気持ちいいハイハット!

まあ、すごいですわ。。。。脱帽。

Brand Xは、82年の「Is There Anything About?」まで7作を発表し活動停止します(92年に再結成)。フィル・コリンズは、この内78年の「Masques」を除き全てに参加。決してヒマつぶしではなかったんですね。

          「Unorthodox Behaviour」は、こちらでどうぞ。


フィリップ・ベイリーさらに、プロデューサーとしても活躍してしまうのがフィル・コリンズです。アース・ウインド&ファイアーのヴォーカリスト フィリップ・ベイリー84年の作品「チャイニーズ・ウォール」。フィルはプロデュースに加えドラムからハーモニーまで大ハッスル。アルバムは22位まで。シングル「イージー・ラバー」は、なんと2週連続の全米2位と大ヒットしました

そのほか、アバフリーダのソロ・アルバム「サムシング・ゴーイング・オン」などなど。とにかくフィルコリンズって人は、音楽的才能とエネルギーがあふれきっちゃってるんですね。何をやっても成功してしまうという。さすが「世界一忙しい男」!

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ヒッツということで最後に、大っきらいではありますが、そのようなフィルの仕事振りに敬意を表して、彼のソロを紹介するとしましょう。

全米1位のヒット7曲。グラミー賞受賞8回。アルバム「ノー・ジャケット・リクワイアード」は、7週連続1位、アメリカだけで1200万枚売れちゃったそうです。

再度、脱帽。これはベスト・アルバムでおさえるしかないですね・・・。

       
          フィル・コリンズのベスト盤は、「ヒッツ!」で決まりです。



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<Genesis>
月影の騎士


Seconds Out
Seconds Out








Three Sides Live
Three Sides Live









<Brand X>

Unorthodox Behabior


Morrocan Roll


Livestock


Masques


Product


Do They Hurt?


Is There Anything About?








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