ケニー・カークランド
Kenny Kirkland
この人も死んでしまいました。1998年11月。享年43歳。
ケニー・カークランドは、スティングのライブ・アルバムでのこの演奏で、歴史に名を残しました。
冒頭を飾る11分のナンバーは、スティングの持ち歌を切れ目なくつなげたメドレー形式で進みます。そして4分過ぎ、熱くスピードアップする中でケニー・カークランドのピアノ・ソロが飛び出します。あくまでクールなたたずまいを見せながら、次第にアウトにアウトを重ね、完全にモード・ジャズの一大ソロの独壇場へと化して行く。オマー・ハキムとダリル・ジョーンズの繰り出す鉄壁のリズム隊と共に、あくまでファンキーに、怒涛のようなピークになだれ込んで行きます。
ロックを超えたジャズ。パワーとクールの融合。単に「フュージョン」でない何か。一流ジャズマンを集め、スティングがやりたかったものはコレだったのでしょう。「ええかっこしい」のスティングですが、この瞬間をプレゼントしてくれたことで認めます。はい。
ケニー・カークランドは正統派ジャズの流れをくんで、マイケル・ブレッカー、ウイントン・マルサリスなど数々のセッションに参加する若き有望キーボード・プレイヤーでした。ソロ・アルバムは91年の一作品のみ(写真。GRP盤はジャケット違い)。多様なテイストの快作ですが、今は廃盤のようです。
生きていたらどれだけの音楽を残してくれたことでしょう。
合掌。
|

楽曲:
ブリング・オン・ザ・
ナイト
アルバム:
ブリング・オン・ザ・
ナイト (1986年)
スティング |
 |
|