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CLASSIC SOUNDTRACK SOUL/R&B ROCK/POPS JAZZ WORLD JAPANESE SINGLE
GUITAR
アラン・ホールズワース

アラン・ホールズワースAllan Holdsworth




エディ・ヴァン・ヘイレンは言いました。「アラン・ホールズワースこそ最高」だと。

フランク・ザッパ
も言い残しています。「ホールズワースは、この惑星で最も興味深いギタリスト」と。

あまりに個性的なため、「孤高」とか「変態」とか言われるアラン・ホールズワース。そのプレイは、実際、ほかの誰にも似ていません。

ギター・ソロにおけるアタックの希薄な「うねうね感」は、ピッキングに頼らない独特な「指使い」によるもの。中近東的だったり、ヨーロッパ的だったり、ジャズのような、ロックのような、クラッシックのような。ルーツのはっきりしない、ギター的でないスケール/フレージングは、サックス奏者から学んだとも言われ、実に不思議です。

それで、目にも止まらぬ「速弾き」を炸裂されてはたまりません。ロック界・ジャズ界を見渡しても、「ホールズワースこそ史上最高のギター・テクニックの持ち主のひとり」と断言しても良いでしょう。

さらに、ソロが強烈なだけでなく、アラン・ホールズワースはその曲造りも極めて独特です。不協和音とは簡単に呼べないほどの複雑なヴォイシング/コードを使い、コーラスやエコーを充分に効かせた空間処理で包み込み、これまた誰も聴いたことのないテクスチャーを自由自在に創り上げているんです。まさに「夢幻的」と言いますか、「宇宙的」「異次元的」。

秘密兵器は「Synthaxe」というギター・シンセサイザー(右写真)。これを弾きこなしているのは、恐らく世界でホールズワース一人でしょう。

もともとぶっ飛んだギター・プレイに、ホーンとも何ともつかないシンセの音色が加味され、「なんだか分からない」状態です。コード演奏も含め全面的にギター・シンセを取り入れているので、まさにキーボードいらず。その点、パット・メセニーがローランドのギター・シンセをソロのみで使っているのに比べても、より徹底した試みと言えます。

熱心なファンの中には、ギター・シンセを弾くホールズワースを評価せず、ひたすら「速弾き」を求める人たちもいますが、これはナンセンスでしょう。アーティストとしての領域を拡大するため、あらゆる挑戦を続けているんです。丸ごと評価しなくちゃ!

アラン・ホールズワースは、自分のスタイルをジャンル分けされることを極端にいやがります。特に「ジャズ」と分類されることには抵抗があるようで、あくまで「ほかの何者でもない」ことにこだわっているのでしょう。

ということで、その活動領域は、ロック界・ジャズ界の垣根を越えて広大。70年代から現在まで、関係のあるミュージシャンはビル・ブラッフォードUKゴングジャン・リュック・ポンティスタンリー・クラークテンペストトニー・ウィリアムスなど、実に多彩です(右記)。

中でも、ホールズワースを一躍有名にしたのが、ソフト・マシーンへの参加です。

ソフト・マシーンソフト・マシーンは1966年に結成された英国プログレ界の草分けで、周辺勢力とあわせ「カンタベリー・ミュージック」なる一派を形成しました。サックスやオーボエなどの管楽器を加えた、インストゥルメンタル主体のジャズ・ロック的サウンドで評価を確立。そんな彼らが、1975年にアラン・ホールズワースを加え発表したのが、第8作「収束 / Bundles」です。

ここでのホールズワースは、ひたすら弾きまくります。その後の「変態」振りからすると、まだストレートなプレイと言えますが、持ち前のハイテク・フレーズを連発しまくり、存在感ありすぎ!。はっきり言って、バンドを食ってしまっています。ソフト・マシーンのアルバムの中では最も人気のあるものとなりましたが、古くからのファンには嫌われたようです。ホールズワースはこれっきりで脱退してしまい、また放浪の旅に出ます。

なんとCDは現在廃盤のようですね。中古屋で時々見ますので、見つけたら迷わずゲットしましょう。

アラン・ホールズワースのライブは、86〜87年ごろ、一度だけ見たことがあります。LAの場末の小さなクラブで、客はまばらでした。ドラムがやけにヘタクソだったのを覚えています。ホールズワースが一人とんでもない音を出しており、みんなの目が点になっていました。

商業的な成功には一切無頓着に、いかなる妥協も許さず自らの音楽を創り上げる。まさに「孤高」であるということ。そんなアラン・ホールズワースこそ、決して忘れてはならない存在だと思います。


さてそのほか、ホールズワースの真髄を味わえる作品群をご紹介しましょう(ビル・ブラッフォードとの一連のコラボレーションについてはブラッフォードのページをご覧下さい):

ロード・ゲームス/Road Games
ホールズワースの本格的ソロ活動を飾る83年の傑作。版権の関係で、CDにはオリジナルの一部(6曲、24分)しか収められていませんが、「Tokyo Dream」などの代表曲やヴォーカル・ナンバーも含んでおり、充分堪能できます。

シークレッツ/Secrets
89年のソロ。ギター・シンセ導入3作目。通常ギターとのブレンドによる、個性派サウンドの完成です。ヴィニー・カリウタの強烈なドラムに、ホールズワースは「うねうね」サウンドを弾きまくり応酬します。

ハード・ハット・エリア/Hard Hat Area
93年発表のソロ。後期代表作と言って良く、通常のギターとギター・シンセのバランスも絶妙。楽曲の完成度も極めて高く、どれか一枚と言われたら、私はこれを推薦します。2曲目「Ruhkukah」の、ものすごいコトって言ったら・・・!

マーク・ヴァーニー・プロジェクト/トゥルース・イン・シュレッディングThe Mark Varney Project/Truth In Shredding
速弾きギタリストとしてのホールズワースを徹底的に堪能したいなら、1990年のコレです。チック・コリアとの共演で有名なギタリスト、フランク・ギャンバレとのギター・バトルで、ホールズワースはダビングという形で参戦します。で、結果は?まあ、聴いてください。ホールズワースの完全ノック・アウト勝ち!


ジャン・リュック・ポンティ/エニグマティック・オーシャン
Jean-Luc Ponty/Enigmatic Ocean

フランス人のフュージョン・バイオリニスト、ジャン・リュック・ポンティ、77年の代表作。後にジェネシスのサポート・メンバーとなるダリル・ステューマーと二人でギターを分担しましたが、はっきり言ってホールズワースがすご過ぎ、ダリルに気の毒な感じすらします。

Bestベスト:アゲインスト・ザ・クロック
The Best of Alla Holdsworth

アラン・ホールズワースの広大な世界を手短に知るのに、ぴったりのベスト盤が発売されました。2枚組み「アゲインスト・ザ・クロック」です。


全ソロ・アルバムの中から、ホールズワース自身が選んだ24曲に、新作2曲を追加。一枚目にはエレクトリック・ギターの演奏を集め、二枚目はギター・シンセ(Synthaxe)という風に整理されています。

選曲は、下記のように、ライブ盤を除くスタジオ・アルバムからバランス良くなされています(「Road Games」からはゼロですが、「東京ドリームWardenclyffe Towerの日本盤ボーナス・トラックから採用」とわざわざ解説しています。一方、「Velvet Darkness」からは選んでおらず、本人が「後悔している」というのを裏付けます)。

アルバム名 ギター曲    Synthaxe曲 合計  
Metal Fatigue 2 2
Atavachron 2 1 3
Sand 1 2 3
Secrets 1 2 3
Wardenclyffe Tower 2 1 3
With A Heart In My Song   1 1
Hard Hat Area 2 1 3
None Too Soon 2 2
The Sixteen Men of Tain 1 1 1
FLATTire 2 2
合計 13 11 24

新録1曲目は「Let's Throw Shrimp」。長年のサポート・メンバー、ジミー・ジョンソン
(ベース)チャド・ワッカーマン(ドラム)との鉄壁のトリオ編成で、熟練のホールズワース・スタイルが炸裂します。

もうひとつは「Shenanndoah」。フォークソングをホールズワースがアレンジしたもので、ギター・シンセによる荘重なバックにソロが奏でられ、アルバムの幕を閉じます。


ジャケットには、エディ・ヴァン・ヘイレンビル・ブラッフォードパット・メセニーらのホールズワースを讃える言葉が記されており、いかに彼が他のギタリストからの尊敬を集める「ミュージッシャンズ・ミュージッシャン」であるかがうかがえます。

なんせ、フュージョン・ギターの大御所ジョン・マクラフリンにこんなこと言わせちゃうんですから、「ステージでホールズワースを見たとき、ぜったい全部盗んでやろうと思った。でも、彼がどうやって弾いているのか、最後まで分からなかったんだよ!」



恐るべし、アラン・ホールズワース!


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楽曲:
Hazard Profile Part 1
アルバム:
収束/Bundles
ソフト・マシーン
(1975年)


<主要ソロ・アルバム>
1976 Velvet Darkness

1982 i.o.u.


1983 Road Games

1985 Metal Fatigue


1986 Atavachron


1987 Sand


1989 Secrets

1992 Wardenclyffe Tower


1994 Hard Hat Area

1996 None Too Soon


1999 The Sixteen Men of Tain


2001 FLATTire


2003 Then!


2003 All Night Wrong


2005 Against The Clock


<主要参加アルバム>
イギンボトム
'Igginbottom's Wrench

1969


イアン・カー
(ニュークリアス)

Belladonna 1972


テンペスト
Tempest 1973



トニー・ウィリアムス
Believe It! 1975


Million Dollar Legs 1976



ソフト・マシーン
Bundles 1975
Triple Echo 1977
LandOf Cockayne 1981
The Untouchable 1990 Castle


ゴング
Gazeuse 1976


Expresso 2 1978


Time Is The Key 1979
Wingful Of Eyes 1986


ジャン・リュック・
ポンティ

Enigmatic Ocean 1977 Individual Choice 1983



ビル・ブラッフォード
Feels Good To Me 1977


One Of A Kind 1979



U.K.

U.K. 1978


ゴードン・ベック
TheThings You See
1980


With A Heart In My Song 1988



スタンリー・クラーク

If This Bass Could
Only Talk 1988


ジャック・ブルース
A Question Of Time 1989

MVP
Truth In Shredding 1990


レベル 42
Guaranteed 1991

チャド・ワッカーマン
Forty Reasons 1991
The View 1993


Gongzilla
Suffer 1995

Anders Johansson
Heavy Machinery 1997


ソフト・ワークス
Abracadabra 2003


Riptyde
Sonic Undertow 2004



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