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![]() ヤン・アッカーマン Jan Akkerman 渋いのー、ヤン・アッカーマン。 アラン・ホールズワースと甲乙つけがたく、まさに双璧。究極の2大ギタリストと言えましょう。 この二人、けっこう共通点があります: ・どっちも58歳!(1946年生まれ)。まだまだ現役。 ・超テクニシャン。インストゥルメンタル指向。 ・二人とも、どちらかと言うとロックをルーツにしている。 ・ジャズも完全にマスターしているが、決して「ジャズ・ギタリスト」ではなく、ジャンル分けを拒んでいるようなところがある。 ・目にも止まらぬ速弾きテクとともに、極めて繊細な表現力もあわせ持っている。 ・どちらも求道的。世間の評判など気にせず、あくまでおのれの道を究める姿勢。 ・その結果(?)、どちらもビンボー(まあ、アッカーマンの方は、昔ヒットしたから少しお金ためてるかも)。 一方、二人の相違点と言えば: ・国籍がちがう(アッカーマンはオランダ、ホールズワースはイギリス) ・アッカーマンがあくまでギター本来のクリーンなサウンドをベースにしているのに対し、ホールズワースは、エフェクトを駆使し、ほとんどサックスのような個性的なディストーション・サウンド。 ・アッカーマンはアコースティック・ギターも弾くが、ホールズワースはほとんど弾かない。 ・ギター・シンセはホールズワースしか使わない。 ・アッカーマンの方が、クラッシックや、ジャズ、ブルースといったルーツが見えやすく、どちらかと言うと伝統的な感じ、ホールズワースのルーツはなんだか分からない。 ・アッカーマンの方が、ややエキセントリックで情熱的。感情に任せたフレーズが飛び出すところも魅力。一方、ホールズワースはどこまでも冷静沈着。喜怒哀楽はほとんど感じられない。 ・ホールズワースは、ひとつのグループにとどまっていたことがなく、いわば、ギターの渡世人。一方、アッカーマンは69年から約6年間フォーカスに在籍、バンド・メンバーとして、はっきりと一時代を築いた。 さて、1970年代前半と言えば、ロックやポップスの世界は、アメリカとイギリスのアーティストの独壇場でした。 アングロサクソン支配と言いますか。 そこに突然、オランダから登場し、欧米ヒット・チャートをさらったのが、「フォーカス」です。 フォーカスは、ギター、キーボード、ベース、ドラムの4人編成。歌なしのインストゥルメンタル・バンドです。国境を越えることができたのは、まさに「歌なし」だったからかもしれません。 そして、バンドのフロントに立ち、聴衆の目を釘付けにしたのが、ヤン・アッカーマンの驚異的なギター・プレイでした。相棒タイス・ヴァン・レアーのハモンド・オルガンに合わせて、ヤン・アッカーマンのギターが巧みなヴォリューム・コントロールと共に奏でられます。フレーズはあくまでクラシカルに。中世の古楽を思わせる格調の高さです。 リズム隊が入ると、ヤンはジャズをベースにした「乾いた」サウンドでクールにリードを奏でます。と、アップ・テンポに転じると突然、攻撃的なディストーション・サウンドにギア・チェンジし、速弾きフレーズを機関銃のように炸裂し、聴衆を圧倒! 白眉は、全米9位まで上昇した「ホーカス・ポーカス/Hocus Pocus」。ヤンの目にも止まらぬ速攻ギターで、コンサートは必ず興奮のるつぼと化しました。 ヤン・アッカーマンは、1973年の英メロディー・メイカー誌ギタリスト部門ランキングにおいて、エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジの「御三家」を抑え、堂々1位に輝いたんです。 そんなフォーカスのピークを画するのは、1974年に発表された「ハンバーガー・コンチェルト」。ヤンは、リュートから、レスリー・スピーカーを通したエレキ・ギターのソロまで、大活躍です。 さて、フォーカスを脱退したヤン・アッカーマンは、ソロ・キャリアをまっしぐらに歩んで行きます。発表したソロアルバムも、右にご紹介したとおりものすごく多いんです。 74年発表の「流浪の神殿/Tabernakel」は、中世バロック調のクラッシック。78年の「アランフェス協奏曲」はクラウス・オガーマン編曲によるオーケストラとの共演、99年の「パッション」は、一枚丸ごと生ギター・ソロということで、クラシカルなものから、ギンギンのロックまで、非常にバラエティーに富み、現在に至るまで順調にやっています。 中でも、特におすすめなのが、1997年に発表された2枚組みライブ・アルバム「10,000 Clowns On A Rainy Day」。どうも、オランダでしか発売されていないようで、あまり見かけませんが、最近のヤン・アッカーマンの集大成とも言える、非常に充実した内容です。 「イラプション」や「フォーカス2」、「フォーカス3」、「シルビア」といった、フォーカス時代の名曲も惜しげもなく演奏されます。サポートするのは、地元オランダの若手ミュージッシャンたち。皆、当時のフォーカスのメンバーより数段洗練され、技術力も上ですので、昔の楽曲がグレード・アップして聴こえて来るからたまりません。 アッカーマンは、これら若手に支えられて、思う存分、ギターを弾きまくります。速い速い!すごいすごい!アドリブはどこまでもアウトしまくり、超一流のジャズ・ギタリストにも全くひけをとらないほど暴れまくります。ヤンとホールズワースにジョン・スコフィールドの3人を、「世界3大アウトサイド・ギタリスト」などと言うのも、うなづけます。 時にエキセントリックに、時にクールに。艶っぽく、官能的に・・・。 ヤン・アッカーマンは、ギター一本で激情を表現し切り、聴衆を興奮の絶頂に導いていくんです。 2004年、ヤン・アッカーマンはニュー・アルバム「C.U.」を発表してくれました。なぜか、むちゃくちゃコマーシャルになっちゃって、ちょっとびっくり、と言うか残念ですが、まあいいか。ちゃんとアルバムを出してくれるだけでも! さて、そのほか、ヤン・アッカーマンのおすすめソロ・アルバムといえば:
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