オパ /ゴールデンウイングス
OPA / Goldenwings
南米ウルグアイから、「オパ」というバンドをご紹介します。
オパは、キーボードを担当するヒューゴ、ドラムのジョージのファットルーソ(Fattoruso)兄弟に、ベーシスト、リンゴ・シールマンを加えた三人組です。
わたしがオパに出会ったのは、フローラ・プリムのソロ・アルバム、「Nothing Will Be As It Was ...Tomorrow」でした。
オパはこの中で「Corre Nina(コレ・ニーニャ)」という曲を提供し、演奏しているんですが、これはすごかった!
基本的には、ブラジリアンなサンバ的リズムをベースにしていますが、より鋭角的にグイグイ引っ張って行きます。その上に乗っかるのが、とてつもなく高度に洗練された曲構成とテクスチャー。白眉はヒューゴ・ファットルーソのキーボードです。ローズ・ピアノに加え、アープ・シンセサイザー、フリーマン・シンフォナイザーを生き物のように自在にあやつり、「こんなにすごいキーボード・プレイヤーがいたのか」と驚嘆したのを覚えています。押したり引いたり、盛り上げたり息をひそめたり、まさに「有機的」という言葉がフィットする緩急自在、目くるめくようなパフォーマンスでした。
チック・コリアのリターン・トゥー・フォーエヴァー(72年)」で旋風を巻き起こしたブラジルの女性シンガー、ローラ・プリムが発表した77年のソロアルバム。ブラジリアン・フュージョンの傑作として、これもぜひ一度聴いてみていただきたいです。
ということで、オパはブラジルのバンドと思い込んでいたのですが、なんとウルグアイ出身ということを最近知りました。ウルグアイにこんな奴らがいたんだ!フローラ・プリムも、この曲だけはスペイン語(ブラジルの公用語はポルトガル語)で歌っていたそうです。まったく、気がつきませんでしたが。
さて、「Goldenwings」は、76年に発表されたオパのリーダー・アルバム。持てる力をすべて出し切った傑作です。コレ・ニーニャのバージョン違いもスゴイですが、特に素晴らしいのが「Pieces」という5分間の組曲。Tomboという楽曲形式が核となっており、ここで展開される叙情性豊かな表現力は、先進国のジャズ/フュージョン・プレイヤー達もまっさおでしょう。洗練の極みです。
70年代の初め、ニューヨークのレストランに出稼ぎバンドとして出演していたところを、ブラジル人パーカッショニストの大御所アイアート・モレイラ(フローラ・プリムのだんな)に見出されたオパ。彼のソロアルバム「Fingers(73年)」でプレイしたのが、世に出るきっかけとなりました。ということで、このGoldenwingsも恩人アイアートのプロデュースによるもので、パーカッションでも応援してくれています。
まさかCDなんて出っこないと思っていたところ、1997年に突然発売され狂喜乱舞。77年発表のセカンド・アルバム「Magic
Time」を含む「一枚で二枚分」のお得なCDです。7曲目「Groove」までがファーストですが、セカンドは、はっきり言って聴く必要ないです。コマーシャルな方向にややシフトして、クールな魅力がなくなってしまいました。
どちらのアルバムも全く売れず、80年代の初めに3人とも故郷のウルグアイに戻ってしまったそうです。それぞれ音楽活動をしているようですが、その後の消息は不明です。
CD復刻のきっかけになったのが、最近のクラブ、ダンスブームで、オパの曲がリミックスされ人気を呼んだそうです。クラブ行かないんで知りませんでした・・・。どなたかご存知でした?
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<アルバム・データ>
発表年: 1976年
レーベル:Milestone
曲目:
1. Goldenwings
2. Paper Butterflies
3. Totem
4. African Bird
5. Corre Nina
6. Pieces: Tombo [aka Tombo in 7/4]/La Escuela/Tombo [aka Tombo in 7/4]/The
Last Goodbye
7. Groove
8. Mind Projects
9. Camino: Arise/Long Walk/Romantica/Land [Medley]
10. La Cumbia de Andres
11.Montevideo
12.Malisimo |
プロデューサー: Airto
アレンジメント:Hugo Fattoruso
エンジニア:Bruce Walford ほか
全米ランキング:記録なし
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