フォーレ
ピアノ四重奏 第1番、2番
ドムス / Domus
Gabriel Faure: Piano Quartets No.1 & 2
このピアノ四重奏は普通じゃありません。
なんせものすごいドライブ感でぐいぐい引っ張っていきます。アフター・ビートのロックの乗りです。
特に6曲目。ビル・ブラッフォードのドラムをのせたらどんなにカッコイイだろう。8曲目はさらにすごくて、高度なハーモニーと複雑な構成でほとんどプログレッシブ・ロックです。
演奏はDomusというイギリスのピアノ・カルテット。1979年に結成された彼らが、初めてレコーディングしたのがこの作品。いきなり大喝采で迎えられ、グラモフォンのレコード・オブ・ザ・イヤー(室内楽)、ドイツ批評家大賞、BBCベスト・レコーディングなど軒並み受賞しました。ペンギン・ガイドのロゼットも!とにかく、若くいきいきした演奏に聞きほれてください。ほかのカルテットでは、この興奮は決して味わえません。
音楽の殿堂がジャンルをまたいでいるのは、まさにこういう音楽をみなさんにご紹介したいから。100年近く前のクラッシックに、ロックの精神に通ずるエネルギーと「乗り」が宿っていることもあるんです。
フォーレ(1845−1924)はフランスの作曲家で、ドビュッシーやラヴェルと比べるとやや知名度は落ちますが、ピアノ曲、歌曲、宗教音楽などに多くの作品を残した大作曲家です。
非常に聴きやすい流れるような旋律、高度に洗練された技巧を特徴とし、何度聴いても聴きあきることがありません。
音楽的にはこんなイメージでしょうか:
聴きやすさ フォーレ > ラヴェル > ドビュッシー
洗練さ ドビュッシー > ラヴェル > フォーレ
輪郭の明確さ ラヴェル > フォーレ > ドビュッシー
革新性 ドビュッシー > ラヴェル > フォーレ
心なごむ、ひたすら美しい作品の多いフォーレですが、このピアノ四重奏は飛び抜けて新しく、躍動感ある特異な一品です。お気に召せば、Domusの「ピアノ五重奏(94年)」もあります。カルテットの小まわり効いたスピード感にはかないませんが、なかなかです。これもロゼット!
さて、そのほかフォーレのおすすめと言えば:
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フォーレ:ピアノ曲集 パスカル・ロジェ/ Pascal Roge
汲めどもつきない美しいメロディーの銀河。演奏するは、フランス・ピアノ界の俊英パスカル・ロジェ。ひたすらフランス的に流麗です。あまりに美しいんで、聴くと必ず眠れます。退屈ということでなく、天使ささやきのようにひたすら心にしみるんです。 |
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レクイエム アンドレ・クリュイタンス/Andre Cluytens
パリ音楽院/The Paris Conservatoire Orchestra
フォーレのレクイエムといえば1962年録音のこれ、ということで評価が固まっています。個人的には、ややフォーレらしくない普通の宗教音楽のような感じもしますが、クリュイタンスの優美なパフォーマンスは限りなく美しいです! |
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<アルバム・データ>
発表年:1985年
レーベル:Hyperion
曲目:
ピアノ四重奏 第1番
1. Allegro molto moderato
2. Scherzo (Allegro vivo)
3. Adagio
4. Allegro molto
ピアノ四重奏 第2番
5.Allegro molto moderato
6. Allegro molto
7. Adagio non troppo
8. Allegro molto
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