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イエス/危機
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こわれもの![]() |
イエス・アルバム![]() |
| 補論:ビル・ブラッフォードとアラン・ホワイト プログレのドラマーはこうでなければならない、というのは、両者の違いを見れば分かります。 「危機」は基本的に三拍子の曲なんですが(ワルツなんですワルツ)、これを、ブラ ッフォードの場合、ふつう三拍目にスネアを持ってくるところを、時々(無意識に?)一拍目 (小節のあたま)や二泊目に持ってくることによって、一瞬変拍子のような複雑な ビート感をたたき出すことに成功しており、楽曲全体に引き締まった緊張感、文字どおり「危機」をかもし出すことに成功しているのです。 これをアラン・ホワイトがやると、あくまで三拍子を「何の必然性もなく」乱暴に叩いてしまうので、緊張感というものが出ず、ただ音楽が前に進んでいくだけなんです。たとえば「イエス・ソングス」などでの「危機」のライブを聴くと、悲しくなります。これは、ホワイトの場合、普通のロック系セッション・ドラマー出身で網目のあらい音楽しかやったことがないので、しょうがないとも言えます。上手・下手ということでなく、向き不向きの問題です。 「こわれもの」の「ラウンド・アバウト」も同様です。ブラッフォードは、はっきり言ってどう叩いているのか分かりませんが、ものすごい躍動感を生み出しています。鍵は、スネアのロールとキックのタイミングだと思うんですが。サビの「すっとぼけス ネア」なんて、何度聴いても快感!。これをアラン・ホワイトがやると、ただの8 ビート・ロックになってしまいます。力強いだけで、ぜんぜん違います。 この根本的違いを無視して、ブラッフォード脱退時にアラン・ホワイトを連れて来たジョン・アンダーソンを恨みます(「錯乱の扉」「オーナー・オブ・ザ・ロンリーハート」の2曲だけは、アラン・ホワイトの健闘を認めてもイイですが)。 プログレ・ドラマーに必要なのは、まず、ジャズの素養、アフター・ビートのみでないスイング感覚、繊細なタイム感、音楽を流れる帯でなく、瞬間瞬間のスクエアで捉えられる感じ、そして、時として一本釘をさせるロック魂。こういったものが交じり合わないと無理でしょう。私の見るところ、そのような要素を満たすプログレ・ドラ マーは、ブラッフォードのほか、フィル・コリンズ、アンディ・マカロック(クリムゾンから、フィールズ、グリーン・スレイドなど)ぐらいでしょうか。マイケル・ ジャイルスやイアン・ウォーレス当りも、十分ではないが水準に達していると思います。ドリームシアターのマイク・ポートノイまでいっちゃうと、「心がない」というか、機械としか思えないですけどね。 論外なのは、ピンク・フロイドのニック・メイソン(プログレ界のチャーリー・ワッツ)、ELPのカール・パーマー(センスはイイんだが、なんせもたったり、走ったり安心できない)。 ブラッフォードがプログレ界の渡世人よろしく、あちこちから声が掛かるのも当然でしょう。彼のたたき出すビートこそが、プログレなんですから。 |
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| <アルバム・データ> 発表年: 1971年 レーベル: Atlantic 曲目: 1.危機 1.着実な変革 2.全体保持 3.盛衰 4.人の四季 2.同志: 1.人生の絆 2.失墜 3.牧師と教師 4.黙示 3.シベリアン・カートゥル |
| <主要アルバム> 1969年 Yes ![]() 1970年 Time And A Word ![]() 1971年 The Yes Album 40位 プラチナ 1972年 Fragile こわれもの 4位 200万枚 1972年 Close To The Edge 危機 3位プラチナ 1973年 Yessongs 12位 プラチナ ![]() 1974年 Tales From Topographic Ocean 海洋地形学の物語 6位 ゴールド ![]() 1974年 Relayer 5位 ゴールド ![]() 1975年 Yesterdays 17位 200万枚 ![]() 1977年 Going For The One 8位ゴールド ![]() 1978年 Tormato 10位 プラチナ 1978年 Drama 18位 1980年 Yesshows 43位 ![]() 1983年 90125 5位 300万枚 1987年 Big Generator 15位 プラチナ ![]() 1991年 Union 15位 ゴールド 1994年 Talk 33位 ![]() 1997年 Open Your Eyes 151位 ![]() 1999 The Ladder 99位 |