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CLASSIC SOUNDTRACK SOUL/R&B ROCK/POPS JAZZ WORLD JAPANESE SINGLE
ディーリアス

ディーリアス/管弦楽曲集

サー・トーマス・ビーチャム(指揮)
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
Frederick Delius
Delius: Orchestral Works




最近、すっかりはまっているのがディーリアスです。

ドビュッシーラベルフォーレなどフランスの近代音楽に通じる繊細、かつ高度な曲づくり。イギリスの田園や丘陵、森の風景を想像させる端正なおだやかさ。ノスタルジアとロマンチシズム、そしてやさしさに満ちた音楽です(だいっきらいな言葉なんですが、これこそ「癒し系」)。限りなく美しく、何度聞いても心がふるえます。

フレデリック・ディーリアスは1862年、ドイツ系移民の子としてイギリスに生まれました。1903年、女流画家イェルカ・ローゼンと結婚してパリ近郊の村「グレ」の邸宅に隠遁。以降、1934年に亡くなるまでこの地で作曲活動に没頭しました。最晩年には失明し、四肢が麻痺しましたが、弟子のエリック・フェンビーが文字どおりつきっきりでディーリアスの音楽を聴き取り、作品を完成させていきました。

指揮者サー・トーマス・ビーチャムは、ディーリアスの最大の理解者として、彼の音楽を広く知らしめると同時に、いくつかの曲ではオーケストレーションに手を加えています。自分の音楽に手を入れられることを極端に嫌がったディーリアスも、ビーチャムの編曲だけは許しました。

よって、ディーリアスといえばビーチャムということになります。決定盤としては、2枚組の管弦楽曲集が評価を確立していますが、廃盤になってしまいました。今回ご紹介する2003年盤は、そこから1枚に編集し再発されたものですが、ディーリアスのエッセンスを知るには充分な内容です。ぜひ、一家に一枚といった感じで聴いていただきたいです。尚、カットされたもう1枚分については、輸入盤で手に入れることができます(Florida Suite・Songs of Sunset・Beecham EMI Classics 7243 5 75788 2)。

一曲目は、代表作の一つ「ブリッグの定期市〜イギリス狂詩曲」。朝もやの情景から、かすかに日がさし始め、小鳥たちが目覚めのさえずりを奏でていく。遠く、朝市もにぎわいを示し、人々の一日がおだやかに始まっていく。私はこのイントロだけで完全にはまってしまいました。この繊細さ、表現力は尋常ではありません。ディーリアスを知り尽くしたビーチャムの指揮も絶品です。

三曲目は有名な「春初めてのかっこうを聞いて」。そのほか、どれも大掛かりなオーケストラではありませんが、管弦楽を極めた職人の響きが隅々まで行き渡っています。

ディーリアスの熱烈な信奉者となった私はCDを買いあさることになるのですが、本当にはずれがないというか、どの曲、どのタイプの作品も、ひじょうに完成度が高いんです。声楽やオペラ、ヴァイオリン・ソナタなど室内楽まで、幅広いスタイルで楽しめます(ピアノ曲は少ないんですが・・・)。


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その他おすすめを選ぶのに困りますが、7巻まで出ている「The Delius Collection」が質・量ともにすぐれたものと言えるでしょう。愛弟子エリック・フェンビーの演奏も随所に聞けます。また、有名な女流チェリスト、ジャクリーヌ・デュ・プレによるチェロ協奏曲も必聴です。

最後に、市川千尋さんの運営されるホームページ「ディーリアスの世界」をご紹介します。市川さんのディーリアスに対する愛情が感じられるほんとうに好感持てるページですので、ぜひ一度訪れてみましょう。



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<アルバム・データ>
発表年:1956 & 57年
レーベル:EMI


曲目:
1.ブリックの定期市~
イギリス狂詩曲
2.ダンス・ラプソディー第2番
3.2つの小オーケストラのための小品
4.夜明け前の歌

5.歌劇「フェニモアとゲルダ」
~間奏曲
6.「イルメリン」前奏曲
7.そり乗り(冬の夜)
8.夏の夕べ(ビーチャム編)
9.フロリダ組曲~第1楽章:夜明け/ラ・カリンダ舞曲




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