キング・クリムゾン/レッド
King Crimson/Red
日本では、?イエス、?キング・クリムゾン、?EL&P、?ピンクフロイド、?ジェネシスをプログレ五大バンドなどと言ったりします。
暗黙の順位付けがあって、どうもこの番号のとおりのようなんです。ジェネシスはたまに仲間はずれになって、四大バンドと言われたりもします(ちなみに、わたくしは?????の順に好きなんですけど。。。)
キング・クリムゾンの日本における人気は絶大で、poporouさんのプログレBEST CDワールドでも、2〜4位をクリムゾン作品が独占しています。
なぜかと言うと・・・。
クリムゾンといえばロバート・フリップ、フリップといえばディシプリン(鍛錬)ということで、黙々と練習に練習を重ね、ふつうの人にはできないような技に到達する「求道者」的イメージが評価されるのではないでしょうか。
わたしはどうもフリップが苦手です。衝撃のデビュー作「クリムゾンキングの宮殿(69年)」は明らかにイアン・マクドナルドの音楽性によるものだと思います。その後、リーダーに納まったフリップはメンバーを代え続け、宮殿の独裁者として、まさにクリムゾンを今日まで引っ張ってきました。あくまでヘヴィーに、ダークに、そしてディシプリンに・・・。
そのフリップの音楽性が究極まで突き詰められたのが、74年の「レッド」です。73年以降を「第二期クリムゾン」と呼んだりしますが、その中心メンバービル・ブラッフォードとジョン・ウエットンが生き残り、トリオで第二期のラストを飾ったのが本作品です。
これは文句なしにすごいです。
フリップのディストーション効きまくりギター、ブラッフォードのパワーと技術が炸裂するドラム、そしてジョン・ウエットンのド迫力ベースと哀愁のヴォーカル。変拍子のうねりの中で、情念の塊のようにひずんだ音像が「雄たけび」を上げながら、全てをなぎ倒してのし歩いていく。これは三人でできることの限界でしょう。まさに「レッド・ゾーン」(正確には、イアン・マクドナルドほかサポートはありますが)。フリップの呼ぶ「メタル」の完成型がここにあります。全米66位。
その後のクリムゾンには関心ありません。
ブラッフォードも、フリップにコントロールされているようで勝手が違います。エイドリアン・ブリューのトーキング・ヘッズ的ヴォーカルもぜんぜん良くないです。フリップの「メタル道」は過去の繰り返しのようになり、「レッド」で到達した「極北」を超えるものは生み出しえていません。ライバルはいまやスリップノットなど「新世代」のメタル・キッズなんです。なかなかしんどいですよね。
それでもフリップは君臨し続け、道を求めて行くのでしょう・・・。
「レッド」はAmazonでお求めいただけます。
さて、そのほかの「おすすめ」は:
|
 |
クリムゾン・キングの宮殿 In the Court of Crimson King
やはりはずすわけには行きません。「アビーロード」を蹴落としたという逸話が一人歩きしている歴史的アルバム。その音楽的レベルは飛び抜けています。 |
 |
|
|
|
|
 |
太陽と戦慄 Larks' Tongues in Aspic
第二期クリムゾンの1作目。73年発表。ブラッフォードらテクニシャンを従えたフリップが、繊細さとパワーを手にしました。パーカッションの鬼才ジェミー・ミューアも加わって、壮絶なインプロビゼーションの応酬。 |
 |
|
|
|
|
 |
マクドナルド&ジャイルズ McDonald & Giles
「宮殿」の立役者ふたりが、クリムゾン脱退後発表した唯一のアルバム。イアン・マクドナルドの幅広い音楽性が実を結んだ傑作です。繊細さと暖かさが愛しい! |
 |
|
<アルバム・データ>
発表年:1974年
レーベル:Discipline
曲目:
1.レッド
2.堕落天使
3.再び赤い悪夢
4.神の導き
5.スターレス
|
|