TOP PAGE 殿堂入り作品    ◆候補作品 究極の殿堂
CLASSIC SOUNDTRACK SOUL/R&B ROCK/POPS JAZZ WORLD JAPANESE SINGLE
Lost_Horizon

バート・バカラック
失われた地平線

Burt Bacharach / Lost Horizon




映画音楽の世界におけるバート・バカラックについても、きちんと触れないといけません。


バカラックのオリジナル・ミュージックについてはこちら


バカラックの映画サントラ・デビューは、1965年の「何かいいことないか子猫チャン/What's New Pussycat?」。

ピーター・セラーズ主演のコメディーで、バカラックのおしゃれでロマンチックな個性が既に充分発揮されています。トム・ジョーンズの歌ったタイトル曲は全米3位の大ヒット。同年のアカデミー賞「ベスト歌曲賞」を受賞しました。

さらに、67年の「007/カジノ・ロワイヤル」。

007と言えばジェームス・ボンド。スパイ映画の金字塔ですが、これはピーター・セラーズ主演のコメディー「番外編」。バカラックは全編の音楽を担当するとともに、ダスティー・スプリングフィールドをフィーチャーした「恋のおもかげ/The Look Of Love」で全米22位のスマッシュ・ヒットを飛ばします。これまたアカデミー「ベスト歌曲賞」。バカラックの代表曲のひとつとなりました。

明日に向かって撃て!
DVDはこちら
サントラCDはこちら
そして、なんと言っても有名なのは「明日に向かって撃て!」。

スティング」の名匠ジョージ・ロイヒル監督、1969年の作。若き日のポール・ニューマンロバート・レッドフォードが演じるアウトローにキャサリン・ロスがからみ、それまでにないおしゃれで素敵な「新感覚ウエスタン」に。大ヒットを記録しました。

バカラックのサントラは、この「新感覚」にぴったりフィット。

B.J. トーマスの歌う挿入歌「雨にぬれても/Raindrops Keep Fallin' On My Head」は4週連続1位というメガ・ヒットになりました。サントラも全米16位のゴールド・アルバム。グラミー賞「ベスト・オリジナル・スコア賞」。アカデミー賞4部門受賞のうち、バカラックは、「ベスト歌曲賞」と「作曲賞」の2部門に輝きました。ということで、まさに金字塔。映画も必見です!


さて、今回、特にご紹介したいのは、「失われた地平線/Lost Horizon」です。

1973年に公開された同作品は、飛行機事故でヒマラヤ地帯に不時着したアメリカ人一行が、人里離れた山奥で「桃源郷/シャングリラ」の人たちと出会う、というミュージカル仕立ての秘境モノでした。


これが、ものすごい勢いで駄作だったわけです。


なんせ、サントラCDの解説に「制作費600万ドルを投じたワースト・ムービー。全くヒットせず、すべての批評家からぼろくそにけなされた。」なんて書いてあるぐらいです。

当時、高校生の私は、ロードショーを銀座まで見に行きました。

ロミオとジュリエット」のオリビア・ハッセーが出るっていうんで、結構期待して行ったんですが、これがホントにしょうもなかった・・・・。

なんせ、オリビアの相手役が、マイケル・ヨークというどう見ても二枚目とは程遠い男優だし、それ以外はおじさんとおばさんばっかり。秘境の人々と交流し、仲良くなっていくという能天気なストーリーで完全にあくびが出ました。


でも、でもですね、

バート・バカラックのサントラだけはすばらしいんです。



CDの解説でも、「映画はボロかったが、このサントラは必聴のデキ」と、ヘンなほめかたをしています。実際、アルバム自体は全米58位まで上がったんです。

オープニングは、もとママス&パパスショーン・フィリップスが歌うテーマ曲、「失われた地平線」。アコースティック・ギターのイントロからシャングリラが広がり始め、フル・オーケストラが入るころには疾走感がつつみ込みます。ショーンのヴォーカルは、その哲学的風貌とあいまって、切ない内面を繊細に描き出します。3分程度の小品ですが、繰り返しのない組曲的展開で、バカラックの構成力を見せつけました。全米63位と、そこそこにヒット。

オリビア・ハッセーが歌う(!)「シェア・ザ・ジョイ」は、ドラマチックな曲想。彼女のヴォーカルも結構イケてます。のちにフィフス・ディメンションがカバーして全米32位まで行く「リヴィング・トゥゲザー」は、風格に満ちた堂々たるメロディー。また、子供たちの歌声が愛らしい「ワールド・イズ・ア・サークル」は、思わず心が浮き立つようなワルツです。

どれも、油の乗り切ったバカラックによる、ミュージカルの魅力に満ち満ちた楽曲で、まさに、心が洗われるようなハッピーな気持ちになれます。

CD化には24年間待たされました。アメリカの弱小メーカーから復刻されたとき、本当に喜んだものです。まあ、これも宝物ですね。


        「失われた地平線」のCDはAmazonでどうぞ!


さて、その後も元気なバカラック。

1981年の、故ダッドリー・ムーア主演「ミスター・アーサー」では、クリストファー・クロスによる挿入歌「ニューヨーク・シティ・セレナーデ/Best That You Can Do」が3週連続全米1位という大ヒット。アカデミー賞「ベスト楽曲賞」を取ります。

98年の映画「グレイス・オン・マイ・ハート」では、挿入曲「ゴッド・ギヴ・ミー・ストレングス」をエルヴィス・コステロと共作。

オースチン・パワーズ」では、映画出演も。ご愛嬌!


バカラックよ永遠なれ!



UP↑


<アルバム・データ>
発表年:1973年
レーベル:Razor & Tie

曲目:
1. Introduction/Lost Horizon
2. Share the Joy
3. World Is a Circle
4. Living Together, Growing Together
5. I Might Frighten Her Away
6. Things I Will Not Miss
.7. If I Could Go Back
8. Where Knowledge Ends (Faith Begins)
9. Question Me an Answer
10. I Come to You
11. Reflections
12. Lost Horizon [Single Version]

<サントラ作品>
何かいいことないか子猫チャン(1965)


紳士泥棒/大ゴールデン作戦(1966)


On the Flip Side (1966)


007/カジノ・ロワイヤル(1967)

幸せはパリで(1969)

明日に向って撃て!(1969)

ふたり自身(1972)


失われた地平線(1973)

ミスター・アーサー(1981)


ラブ IN ニューヨーク(1982)

オフビート(1986)

ミスター・アーサー2(1988)


イズント・シー・グレート(2000)


このサイトはリンクフリーです Copyright c 2003 pgkmjp. All rights reserved. 
http://www.musicdendo.com サイトマップ kuga@musicdendo.com